転校初日から学校のはみ出し者ばかりが集まる「お茶会」に強制入部させられた主人公と、変わり者のお茶会メンバーの日常と過去を描いたサスペンス小説。
表紙と挿絵(と言うか1ページマンガ)を描いているのがきらら系作家なので、キャラクターのイメージが日常系ゆるかわ4コマ風で刷り込まれるんですが、小説の中身はシリアスな心理描写がメイン。そのへんのアンバランスさが魅力的で、重い内容の割にするっと読めてしまいます。
肝心の百合描写はと言うと、メインキャラ全員ガチでした。やったぜ。
でも想い人がすでに死んでいたりするので、イチャラブとかトキメキとかそういうのはあまり…。
あ、主人公の過去なんか特に百合度高いです。まあ、重い話になりますけど。
そんなこんなで百合に関しては期待以上と言っていいかと思います。
最後の方はもうちょっと欲しかったですけど。
主軸のミステリーに関しても、過去に起きた事件の謎に迫っていくジワジワとした進行と日常パートがうまく噛み合っていて飽きない作りでした。
話題に挙がらないまま埋もれてしまうには惜しい百合小説なので、百合小説好きな人は買うといいと思います。
百合度:★★★★
総評 :☆☆☆
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