2013年11月20日水曜日

となりの魔法少女(1) : 七葉なば



魔法を使える女の子が、魔法では作れない本当の友達を作る話。


子供の頃に魔法を使って友達を作ったという、物語冒頭のエピソードが印象的です。
おばあちゃんに魔法で友達を作ったことを咎められ、試しに友達の魔法を解いたら自分についての記憶が消えてしまった、というトラウマ話。
この話でなんとなく方向性が分かりますが、魔法は「なんでも出来る力」だけど、「なんでも有りの力」ではないようです。

クラスメイトの2人に魔法の事がバレて次第に仲良くなるという話にも、トラウマと魔法という要素がミックスされて、このマンガでしか味わえない魅力が詰まっています。
2人と仲良くなったあとも結構普通に魔法を使っていますが、基本的になんでも出来てしまう力なので、見慣れた日常モノにトンデモナイものが舞い込んできた感があります。ちゃんと驚いてくれるキャラが居るのって良いんですよね。こっちの気持ちを代弁してくれるようで。

この手の話ではお約束な、「裏の組織」に追われるとかそういう危険な展開がないのも素晴らしいです。その辺が日常系4コママンガっぽくて、だけどそれだけではないシリアスな面もあり、読んでいて飽きません。
キャラクターと設定に慣れてきたところで2巻へと続く重要な話が出てくるのですが、これがまた泣けるやら友情がアツイやらで…。とにかく2巻が楽しみです。

これは百合ではなかったんですが、こんなに魅力的なマンガにはそうそう出会えないっていうくらい面白いマンガなので、気になったら是非。

百合度:★
総評 :☆☆☆☆

芳文社のサイトで試し読みできます
http://www.dokidokivisual.com/miracle/lineup.html

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