校舎のうらには天使が埋められている (1)-(5) : 小山鹿梨子

　 　 　 　

小学校のとあるクラスで起こる陰惨ないじめを描いたストーリー。


クラスの一人に首輪を付けて「わんこ」扱いをしたり、
服を剥いで落書きをする「かいぼう」など、衝撃的ないじめの内容が話題になりました。
いじめを扇動する、天使のような外面をしたあいちゃんを中心にして
常に多対一で行われるいじめはまさに鬼畜の所業。

真の主役は2巻から登場する光本菜々芽。主役は遅れて登場するものです。
ラスボスあいちゃんとの対立はライバル関係な百合として。
そして、いじめの被害にあった浜上優へ向ける想いにはかなりガチな百合を感じました。

百合描写はそれほど多くありませんが、最終回は感涙モノ。
最終巻でのストーリーはやや強引な点も見られるので結末には賛否あると思いますが、
百合好きにはいい意味で衝撃的な展開の連続でした。

百合度：★★★
総評　：☆☆☆☆

公式サイトで一話試し読みできます
http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000005800



そして、年末から続編となる中学校編の連載がスタートします。
http://natalie.mu/comic/news/101678
キービジュアルがとても良い感じでニヤニヤしますね。

まあ、新章開幕ということで新たないじめや事件に巻き込まれる事は確実なので
不安材料はたっぷりありますが、ハラハラしながら見守りたいと思います。