ひめせん～姫侍戦乱記～ 絆と誓いのセレナーデ : みかづき紅月 (著), 藤真拓哉 (イラスト)

読後、そのへんに散らかしてた帯を捨てようと思ったら「連載時のストーリーを無料公開」という文字が…。文庫を買う前に短編を読むことを勧めます。そうしないと、自分のように困惑しながら小説を読むはめになると思うので。

下記のリンクが公開されているサイトです。
http://www.etsu.jp/books/himesen/



まず短編を全て読み、オーディオドラマ（文庫版の前日譚）を聴いて、ようやく文庫版のストーリーにたどり着きました。

というわけで、文庫版の前編にあたる短編。
内容は「学園バトルコメディ」とでも言うのかな。戦国武将の名前の女の子が姫侍養成学校？に通って自己を鍛えたりイチャイチャしたり。どことなくアニメの恋姫†無双みたいなノリでした。
そして最後の1話で唐突にシリアスな設定が浮上して終わります。
百合はそれなりにありました。

次にオーディオドラマですが、阿澄佳奈と小林ゆうというメジャーキャストが演じています。
わりと百合を意識して作られている感じ。

そして文庫版。
この小説はストーリーもので、後半から急激にシリアスになります。
前半のギャグパートとは空気が違いすぎるし、場面転換や行動が突飛すぎて不安定な印象を受けました。伏線や各キャラクターも放置されたまま終わってしまうので、「収集つかないからぶっちぎって終わらせた」という感じです。
百合といえば百合ですが、一本の小説として読むのは厳しい内容です。

お金を出して文庫を買ってしまったので、ある種の義務感から全て目を通しましたが
まあオススメはしません。

百合度：★★★
総評　：☆