2014年5月20日火曜日

レストー夫人: 三島 芳治 [★★/☆☆☆]

レストー夫人 (ヤングジャンプコミックス)

とある学校で毎年行われる「レストー夫人」という演劇に関わる生徒達を描いたオムニバス。

7クラスが同じ「レストー夫人」を公演するというので、てっきり別のクラスのストーリーがいくつもあるオムニバスかと思いましたが、1冊まるごと1クラス内の登場人物だけで構成されていました。

百合っぽい話は2編。
1編は主役を務める志野さんとクラスの演劇記録係を務めるスズキさんの話。演劇の記録つけるはずが、いつのまにか志野さんノートになってしまう。志野さんもそれを読んで新しい自分をみつけるというほのぼのとしたストーリーです。ほかの話に志野さんが出てくるときにもスズキさんがそばにいるのが良いですねー。
もう1編は無口な鈴森さんと、鈴森さんの声をあてることになった腹話術の得意な井上さんの話。
演技に鈴森さんらしさを出すため、日常でも井上さんが鈴森さんの吹替をすることに。
本編に百合的な展開はないですが、これ、めちゃくちゃ美味しい設定ですね。百合妄想が爆発する…。

レストー夫人のほかに読み切りが2編載っていますが、こちらは男女モノでした。
しかし、本編のレストー夫人でここまでナチュラルに百合っぽいお話を描いてくれるとなると、今後の作品にも期待してしまいますね。

百合度:★★
総評:☆☆☆

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