女子高の硬式野球部に所属するバッテリーの2人の友情を、高校最後の試合に馴れ初めを交えて描いた作品。
この本のストーリーはストレートな時系列順ではなく、大会の決勝戦を本筋として、章ごとに試合と過去のシーンとを交互に進行させる内容です。
試合が白熱しているところでいきなり過去に飛ぶので、個人的にはぶった切られた感があってあまり好きな展開ではないのですが、試合内容には熱中させられるアツさがあります。
1冊の小説でここまで細かく1試合を描いて、かつキャラクターに感情移入させるのは凄い。最後まで読むと、この交互な進行にも納得してしまいます。この描き方じゃないと、このストーリーはないですね。
文量で見ても圧倒的に試合描写がメインなので、百合小説と言うよりは野球小説に百合が加わったというのが近いかと思います。それを踏まえて読むのであれば、なかなか爽やかな百合があります。
百合度:★★★
総評 :☆☆☆
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